右側大動脈弓を有する破裂脳動脈瘤症例に対して脳血管内治療を行った1例
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概要
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【目的】右側大動脈弓は胎生初期に発生する血管奇形である.我々は右側大動脈弓を有する破裂脳動脈瘤症例に対して脳血管内治療を行った1例を経験したので報告する.【症例】60歳,男性.突然の激しい頭痛で発症し,6日後に独歩受診した.頭部CTにてくも膜下出血と左中大脳動脈分岐部動脈瘤を認め,脳血管内治療を行った.術中,分岐部にKommerell憩室を有する異所性左鎖骨下動脈を伴う右側大動脈弓と判明し,慎重に手技を続行し脳動脈瘤塞栓術を行った.術後経過良好で神経脱落症状なく独歩退院した.【結語】右側大動脈弓は稀な血管奇形であるが,脳血管内治療時に遭遇することもあるため,その知識を有していることは重要である.
- 特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会の論文
特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会 | 論文
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