Penumbra Systemにおける"pull-back method"の有用性
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概要
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【目的】Penumbra System(PS)は血栓吸引型デバイスである.PSを閉塞部位より遠位から引き戻りながら吸引するpull-back methodにより再開通が得られた症例を報告する.【症例】74歳,男性.左不全片麻痺にて当院搬送された.頭部MRI,MRAにて右中大脳動脈完全閉塞による急性脳梗塞と診断した.rt-PA静注療法後,National Institute of Health Stroke Scaleの悪化を認め,血管内治療を施行した.PSを近位部から血栓回収を試みたが再開通が得られないため,血栓遠位へPSを誘導し,吸引しながら引き戻ることにより迅速な再開通が得られた.【結語】Pull-back methodは近位部から血栓回収困難例に有効な場合がある.
- 特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会の論文
特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会 | 論文
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