Tribolium castaneumの幼虫と成虫へのガンマ線の影響
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概要
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ガンマ線を用いた食品照射は,穀物やスパイスの害虫の侵入を抑制する手段の一つである。我々は,Tribolium castaneumの幼虫と成虫へのガンマ線照射の影響を調べた。羽化は,500Gyの照射で完全に阻害された。成虫の生存率は,500Gy以上の照射で著しく減少した。中性条件でのコメントアッセイの結果より,500Gyまたは1000Gy照射によるDNA損傷は,不可逆的に増加したが,100Gy照射によるDNA損傷は一過的に増加した。100Gy照射ではDNAの修復が行われていることが示唆された。 以上の結果より500Gy以上のガンマ線照射は,T. castaneum の幼虫と成虫の駆除に十分であることが示された。
- 日本食品照射研究協議会の論文
日本食品照射研究協議会 | 論文
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