熱水変質岩の点載荷強さを考慮したAHP法に基づくランドスライドハザードマッピングの試み-北海道黄壁沢-シケレベンベツ川地すべり地域の例-
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概要
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本論文は,北海道黄壁沢-シケレベンベツ川地すべり地域における全斜面の地形,地質,地質構造および熱水変質帯に加えて,岩石の強さを簡便かつ迅速に評価できる不定形点載荷強さ試験に基づく熱水変質岩の力学特性を考慮し,AHP法に基づくランドスライドハザードマップを作成し,ランドスライドハザードアセスメントを試みた。 斜面におけるランドスライド危険度は,素因分析項目からAHP法による評点累計によって評価し,I~Vのハザードランクに分類した。ランクIは安定硬岩盤斜面,ランクIIは安定軟岩盤斜面,ランクIIIは不安定軟岩盤斜面,ランクIVは新規の地すべり発生が懸念される不安定な区域およびランクVは再活動型地すべりが懸念される最も不安定な古期地すべり地である。
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