年輪ウィグルマッチングによるドンドコ沢岩石なだれ発生年代の推定
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概要
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赤石山地・地蔵ヶ岳東麓には大規模な岩石なだれ堆積物が存在する。この堆積物をもたらした岩石なだれの発生年代を正確に決めるために,岩石なだれ堆積物によって生じた堰き止め湖沼・氾濫原堆積物中の大径樹幹の14C年代年輪ウィグルマッチングを行った。この結果,岩石なだれはcal AD778~793年ごろに生じた可能性があることが判明した。六国史の1つである「続日本紀」には,AD779年8月末(ユリウス暦)に赤石山地周辺で大規模な洪水被害が発生したとの記録がある。この時の豪雨が岩石なだれの誘因となった可能性がある。
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The Japan Landslide Society | 論文
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