拡散レーザ変位計の改善と降雨時の計測性能調査
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概要
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拡散レーザ変位計は,野外での地盤変形計測を主たる対象とした非接触型の距離計のひとつである。拡散させたレーザ光を使用することにより,出力は抑えたまま悪天候下における計測性を向上させるとともに,人体への悪影響を防止している。本研究では,筆者らが過去に開発した2眼タイプの内部構造に改良を加え,1眼タイプを新たに開発した。1眼タイプは部品数が2眼タイプよりも少なく経済的であるとともに,レーザ受光量に関する許容範囲が広いというメリットを有する。本研究では室内降雨シミュレータを使用して,1眼タイプの計測性能を調査した。実験の結果,1眼タイプは従来の2眼タイプと同程度の計測性能を有することが確認された。基線長30mでは200mm/hrまでの降雨に,基線長62.5mでは120mm/hrまでの降雨に対して安定的に距離を計測可能であることを確認した。
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The Japan Landslide Society | 論文
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