MicroRNAを用いた非侵襲的大腸癌診断の現状と展望
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概要
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MicroRNA(miRNA)は18~25塩基からなる低分子RNAであり,癌の発生,進展,転移に関わることが知られている.近年,体液中の分泌型miRNAは,膜小胞であるエクソソームに含有されることで安定して存在することが報告されている.miRNAの特徴として,その発現変動が組織特異的であり,癌組織と正常組織との間においても発現が異なる.さらに発現変動は組織のみにとどまらず,血液を含めた体液や便においても確認できるため,非侵襲的新規バイオマーカーとして期待されている.本稿では,大腸癌におけるmiRNA診断に関して,これまでに報告されている研究を紹介し,将来の可能性を展望する.
- The Japanese Society of Gastroenterologyの論文
The Japanese Society of Gastroenterology | 論文
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