大腸がん早期発見の戦略―早期発見の実現に向けた大腸CTの役割―
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概要
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本邦の大腸がん死亡率は高止まりしており,これは検診受診率および精検受診率の低迷が一因とされる.今後,がん対策推進基本計画に基づき,検診受診率が上昇すると内視鏡検査のキャパシティが不足する可能性がある.一方,米国では大腸CTは大腸がん・腺腫の検出に有効な検査法として,大腸がん検診ガイドラインに組み込まれ,その普及が進んでいる.本邦においても大腸CTの内視鏡検査に対する非劣性試験が行われ,良好な精度が確認された.大腸CTを精検法の1つとして活用することで,精検受診率の向上に結びつく可能性があることから,本邦でも大腸CTが内視鏡検査を補完する役割を担う時期にきていると考える.
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The Japanese Society of Gastroenterology | 論文
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