食道癌外科治療の現状と展望
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
食道癌に対する3領域郭清手術が普及し,治療成績は大きく改善した.しかし手術単独での治療成績は限界で,補助療法を組み合わせた集学的治療が主流となっている.一方で3領域郭清のためのアプローチとして胸腔鏡下手術が徐々に普及してきているが,安全性や根治性に対するエビデンスの確立が必要である.食道癌の根治療法として化学放射線療法の実施数も増え,それとともにサルベージ手術の実施数も増加している.術後合併症率や在院死率が高い手術であるが,さまざまな工夫により安全性は高まってきている.手術成績の変遷,胸腔鏡下手術の現状,T4食道癌に対する手術とサルベージ手術について,筆者らの成績も含め概説する.
- The Japanese Society of Gastroenterologyの論文
The Japanese Society of Gastroenterology | 論文
- A case of anal variceal bleeding successfully treated with endoscopic injection sclerotherapy
- 自然免疫系からみた炎症性腸疾患の病態
- 下肢蜂窩織炎を契機に発見され,乳糜胸水をきたした進行胃癌の1例
- CPT-11/MMC併用療法が有効であった胃真性癌肉腫の1例
- 大腸憩室出血に対する最適な内視鏡的処置法の検討