自己免疫性膵炎からみたIgG4関連疾患と免疫異常
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
自己免疫性膵炎(autoimmune pancreatitis: AIP)とIgG4関連疾患(IgG4-related disease: IgG4-RD)の病態における免疫異常について述べた.IgG4-RDの膵病変と位置づけられる1型AIPの病因は不明であるが,免疫遺伝学的背景に自然免疫系,Th2にシフトした獲得免疫系,制御性T細胞などの異常が病態形成に関与すると考えられる.IgG4の産生には制御性T細胞や自然免疫異常を介したIL-10, BAFFなどのTh2サイトカインの関与が示唆される.自己免疫性膵炎の動物モデルを含めた最近の知見ともとに,発症機序に関する仮説も紹介した.
- 日本臨床免疫学会の論文
日本臨床免疫学会 | 論文
- ミクリッツ病と全身性IgG4関連疾患 : 当科における systemic IgG4-related plasmacytic syndrome (SIPS) 40例の臨床的検討から
- 血漿のプロテオミクス解析
- 原発性シューグレン症候群における肝障害の検討
- 自己炎症疾患の臨床象
- ナイーブ/メモリーB細胞の特性に関わる分子群