ヘミアセタールエステル構造を有する共重合体を熱潜在性駆動力とするネットワークポリマーの合成
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概要
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ポリマー骨格に熱解離性官能基であるヘミアセタールエステルを含む共重合体1a-dを高分子型の熱潜在性硬化剤として用い, ルイス酸性錯体3および5存在下, フェニルグリシジルエーテル (2) ならびに3-エチル-3-フェノキシメチルオキセタン (4) との高分子反応における熱潜在性挙動および用いた錯体3および5の熱潜在性能について検討した。さらに熱潜在性共重合体1a-dは, 架橋剤にビスフェノールAジグリシジルエーテル (8) あるいは1, 4-ビス {[(3-エチル-3-オキセタニル) メトキシ] メチル} ベンゼン (9) を用い, 熱架橋反応を検討した。その結果, 良好な熱潜在性を保持し, 160℃で硬化反応させることで効率的に汎用有機溶剤に不溶な生成物が得られた。さらに, 本系においての貯蔵安定性は, それぞれの触媒存在下, 2ヶ月, 室温にて硬化反応は進行せず安定であることが確認された。
著者
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