ナノ粒子直接分散型フェノール樹脂
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概要
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ナノサイズのべーマイトアルミナをノボラック樹脂に直接分散させたナノコンポジットの検討を行った。ベーマイトアルミナとノボラック樹脂をシェアをかけることなく溶融混合するだけで簡単に透明材料が得られた。これは, ノボラック樹脂のpHであるpH5前後で, ベーマイトアルミナのゼータ電位が非常に大きいということと, ベーマイトアルミナ表面水酸基とノボラック樹脂のフェノール性水酸基の相互作用が原因と考えている。この材料のIR, GPCの測定結果から, ベーマイトアルミナの水酸基とノボラック樹脂の水酸基は縮合反応を起こし, 有機-無機ハイブリッドが生成していることが確認された。このハイブリッド体の機械的強度は低下することが確認された。しかし, μmサイズのアルミナと複合材料化することで, 機構は現在検討中であるが高強度・高弾性材料が得られることが確認された。
- Japan Thermosetting Plastics Industry Associationの論文
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