側鎖にアリル基を有するコポリマーの後重合
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概要
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多官能ビニル化合物のラジカル重合における三次元化機構の解明に関する一連の研究の展開として、プレポリマーのモデル化合物となるペンダントアリル基を有するプレコポリマーをアリルメタクリレート (AMA) とメチルメタクリレート (MMA) あるいはベンジルメタクリレート (BzMA) との共重合によって調製し・それらの後重合挙動を詳細に検討したところ、1) 高分子量プレコポリマーであるpoly (MMA-co-AMA) (P<SUB>w</SUB>=2600) の後重合において顕著な濃度依存性が見られる、2) 低分子量プレコポリマーpoly (MMA-co-AMA) (P<SUB>w</SUB>=100) では濃度効果はほとんど認められない、3) より剛直なポリマー鎖をもつpoly (BzMA-co-AMA) (P<SUB>w</SUB>=3400) の後重合においてはpoly (MMA-co-AMA) に比して濃度効果は大きく抑制される、といった結果が得られた。これらを高分子鎖間に働く物理的相互作用との相関といった観点から考察した。
- 合成樹脂工業協会の論文
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