粉状ポリアミドイミド樹脂の合成と性状
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概要
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ジフェニルメタン4, 4′-ジイソシアナート (MDI) 又は4, 4′-ジアミノジフェニルメタン (DAM) とトリメリット酸無水物 (TMA) 又はトリメリット酸クロライド (TMC) を出発原料とし, 溶液重合法, 沈でん重合法又は非水分散重合法によって合成して得た粉状ポリアミドイミド樹脂 (AI) の溶融流れ性を比較し, 化学構造との関係を調べた。<BR>その結果, 溶融流れ性の良好なAIの合成法は, DAM/TMA系溶液重合法とDAM/TMC系溶液重合法であり, 到達分子量に限界のある合成法は, MDI/TMA系溶液重合法と非水分散重合法であった。溶融流れ性は, 分子量分布, 化学構造の不均一性などに関係すると解釈した。また粉状AIの製造に有利な合成法は, 沈でん重合法と非水分散重合法であり, 特に非水分散重合法を利用すれば, 粒径が1~100μm程度の球状粒子の得られることが分かったので, この合成法を応用し, カルボキシル基, イソシアナート基又は, スルホン酸基などの官能基含有AI球状粒子や橋かけしたAI球状粒子の合成を行い, 得られた各AIの性状を把握した。
- Japan Thermosetting Plastics Industry Associationの論文
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