フェノール樹脂成形材料の流動性
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概要
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フェノール樹脂成形材料は, 成形過程において化学反応を伴なうために, そのレオロジー的性質が非定常となり複雑な挙動を示す。そこで成形過程における初期流動性を解明するために, モデル配合材料を用い, プレスで加熱圧時間を変えることによって段階的に反応をすすめた材料を得た。<BR>流動実験にあたっては, 高剪断速度域における流れ挙動に着目して円管押出法を採用し流動性を検討した結果, フェノール樹脂成形材料の初期流動性は, <BR>1) 純粘性流の取扱いが近似的に可能であり, 流れ挙動は指数法則モデルに従う。<BR>2) 反応の進展に伴なって材料の粘稠度が増大すると共に, 非ニュートン性が著しくなる。流動パラメータ (粘稠度m, 流れ指数n) の変化は, 見かけ上一次反応モデルに従い次式であらわされる。<BR>mt-mo/mo=10.9 [1-exp (-kt)] <BR>no-nt=0.13 [1-exp (-kt)] (但し, 成形温度;130~160℃成形時間;0~50sec)
- Japan Thermosetting Plastics Industry Associationの論文