武田病院グループ健診施設における子宮頸がん検診受診者の実態と要精検者の追跡確認の問題
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概要
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目的:武田病院グループに参加している5健診施設における子宮頸がん検診受診者の分析と,要精検者に対するその後の指導について適切に行われているかを検証し,今後の課題を検討した.方法:5健診施設に平成19年6月より1年間に受診した子宮頸がん検診受診者9,866人について,日母の細胞診Class分類を用いて分析し,要精検者への受診勧奨とその後の受診実態などを検討した.結果:①受診者の年齢分布は,40歳代が一番多く2,999人で30.4%を占め,次いで,50歳代で2,586人,26.2%を占めた.②細胞診ClassⅢa以上と判定された要精検者は,45人を数え,Ⅲa:37人,Ⅲb:4人,IV:2人,V:2人を占め,受診者全体の0.46%を占めた.③要精検者の年齢分布は,30歳代が16人と一番多く35.6%を占めた.④要精検者については,全員に結果報告書で受診勧奨を行った.⑤受診勧奨した要精検者は3施設に見られたが,医師の紹介状の記載は4例のみで,うち1例は検査・処置をした報告に留まり,3例は返事がなく実態が不明であった.結論:子宮頸がん検診受診者9,866人のうち,受診者の年齢分布は,40歳代が一番多く2,999人で30.4%を占めた.細胞診ClassⅢa以上の要精検者は45人,0.46%を占めた.要精検者に対し,すべてに結果報告書にて受診勧奨を行ったが,ほとんど紹介状の記載がなかったため,その後の把握が十分ではなく,今後医療機関への紹介状を必ず記載し最終結果についても情報を得る必要性を感じた.
- Japan Society of Ningen Dockの論文
著者
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奥村 次郎
武田病院グループ 婦人科検診協議会
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山本 嘉昭
武田病院グループ 婦人科検診協議会
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岡野 有希子
武田病院グループ 婦人科検診協議会
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水口 善夫
武田病院グループ 婦人科検診協議会
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宇野 正敏
武田病院グループ 婦人科検診協議会
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宇野 正敏
武田病院グループ 婦人科検診協議会
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岩﨑 武輝
武田病院グループ 婦人科検診協議会
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山本 嘉昭
武田病院グループ 婦人科検診協議会
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水口 善夫
武田病院グループ 婦人科検診協議会
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奥村 次郎
武田病院グループ 婦人科検診協議会
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