非糖尿病健常日本人における,肥満と代謝性危険因子との間の年齢別,性別相関関係の特徴:肥満と空腹時血糖との相関は50歳以下では男性よりも女性で強い
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概要
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目的:非糖尿病健常日本人において,年齢別,性別に解析した肥満指標と代謝性危険因子との間の相関係数を比較して,特徴を得る.方法:心血管疾患の既往がなく,降圧薬または脂質異常症改善薬を投与されていない非糖尿病日本人において,男女間,若年(50歳以下)男性と若年女性の間,高齢(51歳以上)男性と高齢女性の間,若年男性と高齢男性の間,若年女性と高齢女性の間で,肥満指標と代謝性危険因子との間の,年齢,喫煙,飲酒状態で補正した偏相関係数を比較した.結果:男女とも,代謝性危険因子との相関関係において,body mass index(BMI),体脂肪率および腹囲の間に有意差を認めなかった.肥満指標と中性脂肪,HDLコレステロール,gamma glutamyltransferase(GGT)およびalanine aminotransferase(ALT)との間には,女性と比べて男性に有意に強い相関がみられた.肥満と空腹時血糖との相関は,50歳以下では男性よりも女性で有意に強く,51歳以上では女性よりも男性で有意に強かった.結論:非糖尿病健常日本人において,肥満と中性脂肪,HDLコレステロール,GGTおよびALTとの相関は女性と比べて男性で有意に強く,肥満と空腹時血糖との相関は50歳以下では男性よりも女性で有意に強かった.
- Japan Society of Ningen Dockの論文
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