遠隔医療による生活習慣改善への介入試験 ─生活習慣の連続的モニタリングと反復指導プログラム
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概要
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目的:生活習慣病の予防には,各個人特有の生活習慣を把握し,それに基づいてテーラーメイドの指導と動機付けを図ることが重要である.われわれは加速度センサ付き歩数計(身体活動計)での日常活動量の把握と血圧計などでのモニタリングを行い,そのデータを定期的にサーバに送信したうえで,その解析結果を生活習慣改善の指導箋とともに対象者にフィードバックする遠隔医療システムを開発し,その実用性を検討した.方法:20名の沖縄県在住の対象者が身体活動計の常時装着と,血圧計,体組成計,心電計の自己計測を随時行い,サーバに送られたデータの解析後の結果と生活習慣改善のための指導箋が対象者に返送された.結果:平均年齢53.8歳の男女の対象者のうち,1ヶ月間で1日平均歩数が7,177歩から8,026歩に,4METS以上の1日平均運動時間が19.3分から22.5分に増加した延べ7例で拡張期血圧が92.6mmHgから90.1mmHgに減少した(p=0.09).また試行時の問題点から医学的リスクマネジメント法も加味し,プログラム導入時に健康診断や人間ドックの結果を利用した2段階のエントリーアセスメントを経て,翌年の健診時に再評価を行うPDCAサイクルのプログラムを確立した.結論:短期間で少数例ながら本プログラムによる生活習慣病の改善効果の可能性が示された.また健康診断や人間ドックの結果も活用する運用法を開発した.
- Japan Society of Ningen Dockの論文
著者
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兵藤 郷
慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所
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本間 聡起
慶應義塾大学医学部 東京電力先端医療科学環境予防医学寄附講座
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鈴木 博道
(財)国際医学情報センター
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本間 聡起
慶應義塾大学医学部 東京電力先端医療科学環境予防医学寄附講座
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宮木 晶子
(財)国際医学情報センター
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菅原 幸枝
(財)国際医学情報センター
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青栁 幸利
東京都老人総合研究所
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長谷川 高志
慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所
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