上部消化管内視鏡検査における麻酔効果と苦痛度軽減におけるリドカイン飴法とリドカインビスカス法のランダム化比較試験
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概要
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【目的】上部消化管内視鏡検査(GIE)の咽頭麻酔においてリドカインビスカス法(ビスカス法)とリドカイン飴法(飴法)で麻酔自体およびGIE中の苦痛を前向きに比較した.【方法】対象は当院でGIEを施行した248例で無作為に「飴法」126例と「ビスカス法」122例に振り分け,経時的に(1)咽頭麻酔中(2)麻酔直後(3)検査中(4)検査後の苦痛度をVASで評価した.【結果】VASの平均値(95%信頼区間)は(1)「飴法」12.7(9.3-16.1)VS「ビスカス法」40.1(35.6-45.6)(P<0.001),(2)「飴法」14.3(10.6-18.0)VS「ビスカス法」34.0(29.0-39.0)(P<0.001),(3)「飴法」48.9(42.6-55.2)VS「ビスカス法」58.9(52.9-64.9)(P<0.05),(4)「飴法」13.9(10.2-17.6)VS「ビスカス法」26.4(21.1-31.7)(P<0.001).【結論】GIEにおいて咽頭麻酔中から検査後まで飴法は有意に苦痛を軽減させた.
- 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会の論文
著者
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勝島 慎二
国立病院機構京都医療センター消化器科
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水本 吉則
国立病院機構京都医療センター 消化器科
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楠本 聖典
丹後中央病院 消化器内科
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浜田 暁彦
丹後中央病院 消化器内科
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勝島 慎二
国立病院機構京都医療センター 消化器科
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