ソラフェニブ投与開始後に消化管潰瘍を認めた進行肝細胞癌の2例
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概要
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ソラフェニブ投与開始後,消化管に潰瘍性病変を認めた進行肝細胞癌の2例について文献的考察を加え報告する.症例1はソラフェニブ投与開始50日後より食思不振が出現,上部消化管内視鏡検査にて胃体上部後壁に浅い不整形の潰瘍性病変を認めた.症例2はソラフェニブ投与開始60日後に血便が出現し,下部消化管内視鏡検査にてS状結腸に縦走する浅い潰瘍性病変を認めた.いずれの症例も,潰瘍性病変の形態からその原因にソラフェニブによる血流障害が疑われ,休薬により症状は改善した.また大腸の病変に関しては,休薬後に内視鏡を再検し潰瘍の瘢痕化が確認出来た.
- 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会の論文
著者
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高橋 信一
杏林大学 医学部 第三内科
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川村 直弘
杏林大学 第3内科
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奥山 秀平
杏林大学 第3内科
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徳永 健吾
杏林大学 第3内科
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齋藤 大祐
杏林大学 第3内科
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林田 真理
杏林大学 第3内科
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三浦 みき
杏林大学 第3内科
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櫻庭 彰人
杏林大学 第3内科
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山田 雄二
杏林大学 第3内科
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小山 元一
杏林大学 第3内科
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