小建中湯が奏効した手掌足蹠の疼痛・煩熱の一症例
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概要
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67歳女性,2年前より特に誘因無く手掌と足蹠の火照りを自覚。その後,次第に劇しい疼痛(痛痒)を自覚するようになり,皮膚科からの紹介で受診。この病症を『金匱要略』の小建中湯の記述「四肢痠疼,手足煩熱」と考え,本方を与したところ,約8週間の経過で著効を得た。小建中湯に関する症例報告は多数有るが,この『金匱要略』の条文に該当する症例報告はない。『金匱要略』が確かな臨床観察によって記されたものであることを改めて認識した。
著者
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