透析を実施しながら回復期リハビリテーション病棟でのリハビリテーションを行った脳卒中患者の検討
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概要
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2012 年4 月の診療報酬改定により回復期リハビリテーション病棟で人工透析が出来高算定可能となった.透析を実施しながら回復期リハビリテーション病棟でのリハビリテーションを行った脳卒中患者4 名について,年齢,性別,疾患名,透析歴,急性期入院期間,回復期入院期間,一日訓練単位数,退院先,退院後の通院手段,合併症,FIMについて検討した.対象者の平均年齢は71.0±9.5 歳で, 男性2 名,女性2 名で,脳出血2 例,脳梗塞2 例であった.透析歴は16.8±21.7 カ月で,急性期入院期間は50.0±20.3 日,回復期入院期間は120.0±28.2 日であった.1 日平均訓練単位数は回復期リハビリテーション病棟で6.01±1.17 単位であった.回復期入院時の全FIM値は59.3±19.2,退院時94.5±27.0,FIM効率は0.29±0.16であった.退院先は全例自宅であった.合併症として腎性貧血の進行3 名,シャント血管狭窄1 名,せん妄1 名を認めた.回復期リハビリテーション病棟での入院リハビリテーションは訓練量増加により透析患者でも能力向上し,非透析患者と同様に在宅復帰につながると考えられた.
- 社団法人 日本リハビリテーション医学会の論文
著者
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加藤 譲司
輝山会記念病院リハビリテーション科
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清水 康裕
輝山会記念病院
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原 修
輝山会記念病院外科
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原 修
輝山会記念病院総合リハビリテーションセンター
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尾崎 健一
独立行政法人国立長寿医療研究センター機能回復診療部
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下平 隆寛
輝山会記念病院総合リハビリテーションセンター
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近藤 和泉
独立行政法人国立長寿医療研究センター機能回復診療部
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加藤 譲司
輝山会記念病院総合リハビリテーションセンター
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