高放射能汚染土壌の界面化学的分散制御高速せん断流解砕洗浄による再生土化
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概要
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最高570,000 Bq/kgを超える高放射能汚染土壌の校庭土,原野土ならびに側道脇土の界面化学的分散制御と高速せん断流解砕による土壌洗浄実験を行い,土壌特性に関する洗浄・濃縮・減容化効果について下記結論を得た.(1)3種類の原土壌に対して30 min間程度の解砕洗浄を行うことにより60–95%の洗浄率が期待できる.(2)解砕洗浄後の再生土(8,000 Bq/kg以下)の回収率は3種類原土壌において60–82 wt%であり,特に,原野土において500 Bq/kg×33 wt%の低線量化での回収を達成した.(3)高濃縮土の固形化による汚染土壌の減容化(最高260,000 Bq/kg)において60–85 wt%を達成した.(4)本解砕洗浄技術により汚染土壌に含まれる全FP量の90%以上のものが濃縮ケークとして回収可能である.(5)高放射能汚染土壌の主要FP捕獲鉱物相は校庭土においては金雲母等の層状ケイ酸塩類鉱物であり,原野土や県道脇土においてはモルデナイトである.
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