オマーン国における異なる3種の石油随伴水のパイロットプラント処理試験
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概要
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原油とともに生産される地下水である随伴水には,除去が困難な油分や金属が含まれる。その量は一般的に原油掘削量の3~6倍にもなり,産油国共通の最大の廃棄物である。特に,オマーンでは随伴水の割合が高く,原油の6倍量になる。このオマーンの油田から生産される石油随伴水について,窒素ガスマイクロバブルを利用した凝集浮上処理を主体とし,アンスラサイト濾過,活性炭吸着を装備したパイロットプラントを用いて連続処理試験を行い,その除去性能を検討した。三つのサイトの異なる水質の随伴水による試験を行った結果,どの随伴水においても良好な油分除去が確認された。随伴水原水の油分濃度が低いサイトにおいては,凝集浮上処理のみで,オマーン国再生水利用基準の油分濃度をクリアする処理が可能であった。また,油分濃度が高い二つのサイトの随伴水においては,凝集浮上処理により海洋投棄基準を達成し,さらに吸着処理まで行うことにより再生水としての基準を達成することができた。原水に硫化水素等の硫黄化合物が含まれる随伴水については,硫黄化合物除去にエアレーション処理を併用することで良好な処理が可能であった。
- 公益社団法人 石油学会の論文
著者
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Al-maamari Rashid
Petroleum And Chemical Engineering Department College Of Engineering Sultan Qaboos University
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田崎 雅晴
清水建設(株)技術研究所
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岡村 和夫
清水建設(株)技術研究所
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Sueyoshi Mark
清水建設(株)技術研究所
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Al-Maamari Rashid
Petroleum & Chemical Engineering Dept., Sultan Qaboos University
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