酸化コバルトの酸性度に対する硫酸塩含浸法による硫酸化の影響
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概要
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酸化コバルトの酸性度を向上させるため,酸化コバルトを硫酸化した。その際,硫酸コバルト水溶液を含浸液として用いることとし,得られた化合物を高温で焼成した。通常の酸化物硫酸塩化の方法では硫酸を用いるが,酸化コバルトは硫酸に溶解してしまうためである。酸触媒反応であるエタノール脱水反応に対する酸化コバルトの触媒活性は,硫酸塩化により著しく向上した。本触媒の活性は,酸触媒であるシリカアルミナ触媒に匹敵した。本研究で提案した方法にて調製した硫酸化ジルコニア,すなわち硫酸ジルコニウムをジルコニアに含浸担持して得たもので,触媒することのできるペンタン異性化には,本硫酸化酸化コバルトは活性を示さなかった。最高活性は1073 Kでの加熱で得られた。この温度はこれまでの硫酸化金属酸化物の中で最も高かった。
- 公益社団法人 石油学会の論文
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