Heterocapsa circularisquama 感染性ウイルスを含む現場海底泥を利用した赤潮抑制に関する検討
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概要
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Heterocapsa circularisquama に感染するウイルスを含む現場海底泥散布による赤潮抑制の可能性を検討した。天然の H. circularisquama 赤潮海水(8.0×103 細胞/mL)を 500 mL 容の透明ボトルに 400 mL 入れ,様々な条件で底泥を接種後,海水中に吊して 5 試験区の細胞密度変化を比較した。その結果,非滅菌底泥を接種した区で顕著な H. circularisquama 細胞密度の減少とウイルス密度の増加が確認され,底泥中のウイルスによる赤潮抑制の可能性が示唆された。
- 公益社団法人 日本水産学会の論文
著者
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長崎 慶三
(独)水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所
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外丸 裕司
(独)水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所
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中山 奈津子
(独)水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所
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樽谷 賢治
(独)水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所
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畑 直亜
三重県水産研究所
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板倉 茂
(独)水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所
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近藤 伸一
新潟県水産海洋研究所
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近藤 伸一
新潟県水産海洋研究所佐渡水産技術センター
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