プラスチック瓶を使った電気化学セルの試作と模擬電気回路の考案
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概要
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ブタジエンとスチレンの共重合体から成り、耐久性に優れ、透明度が比較的高いK-RESINで作られたプラスチック瓶を利用して、電気化学セルを試作した。瓶の壁を貫通した白金線をエポキシ系の接着剤で固定することで、白金電極を容器内に設置した。また、電極に白金黒をめっきした。容器に希硫酸などの電解質溶液を入れ電源を繋げば、水の電気分解などを行うことができる。実験後はその容器に蒸留水などを入れて保管する。プラスチック瓶の形状や加工性に制約があるものの、ガラス細工が不要、衝撃で容器が割れることがないなど、従来のガラス製のセルとは異なる利点が認められた。更に、抵抗、キャパシタ、ダイオードを使って、水の電気分解におけるセルと類似の特性を示す電気回路を考案した。