当メデイカルグループ人間ドック受診者の臨床検査値―性別・年齢別・受診月別変動―
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概要
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当メディカルグループの2000年1月から12月までの一年間の人間ドック受診者の臨床検査値を用いて,検査値の性差,年齢差,季節変動の実態を検証した。その結果,肝機能障害の指標と考えられていた総ビリルビン値が健常男性に明らかに高値であることが判った。これは活発な生活活動を支える酸素供給に必要なヘモグロビンの増加に伴うもので,何ら異常ではないことが示唆された。その他の多くの検査値は加齢に応じて退行牲の変動を示す事が確認された。また,多くの検査値には季節変動もあることが確認された。臨床検査の基準値は健常人の検査値と有病者の検査値を参考にして決められているが,現在の基準値には,健常人の検査値の幅とは矛盾するものもある。そこで,健常人の幅を少し拡大して,基準値を算出し,それを基に50才未満の健常人判定のための基準値の案を提唱した。
著者
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