人間ドック健診の上部消化管X線検査における十二指腸所見の検討

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概要

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人間ドック健診の上部消化管X線検査における十二指腸所見について検討した。受診者35,970人のうち十二指腸有所見者は5,017人(有所見率:13.95%)で,その内訳は十二指腸憩室が最も多く3,609人(10.03%)であった。要精検件数は186件(要精検率:0.52%)で精検結果を回収できたのは105件(回収率:56.4%)であり,48件に所見がみられた。そのうち1例に深達度mの早期十二指腸傍乳頭部癌が発見された。また十二指腸描出状況をみると下十二指腸曲まで二重造影が得られているものの頻度は男女別にみると,男性64.9%,女性81.3%で,長胃の多い女性のほうが高率であり,十二指腸の描出には胃型による影響が大きいと思われた。
公益社団法人日本人間ドック学会の論文

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