高齢者における膝痛の強度と罹患側の違いが メンタルヘルスに及ぼす影響
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概要
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【目的】本研究の目的は,膝痛有訴者の諸特性について調査し,さらに膝痛の強度と罹患側の違いがメンタルヘルスに及ぼす影響について検討することである。【方法】本研究は,65歳以上の自立高齢者750名を対象とし,膝痛,メンタルヘルス(うつ,quality of life(QOL)および認知機能),運動機能,喫煙習慣および社会経済的要因を調査した。そして,膝痛の強度と罹患側の違いからみた諸特性を男女で比較検討した。【結果】女性のみ,右膝痛有訴者で弱群と比較して中等度~強群の方が有意に身体的QOL および認知機能の得点が低かった。男女ともに,膝痛の強度と罹患側の違いでうつの評価尺度であるCESD 得点に有意差は認められなかった。【結論】女性は膝痛の強度と罹患側の違いでメンタルヘルスへの影響が異なる可能性が示唆された。
- Japan Society of Health Promotion and Physical Therapyの論文
著者
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齊藤 貴文
Department of Physical Therapy, Aso Rehabilitation College
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崎田 正博
Department of Physical Therapy, Faculty of Health Care Science, Himeji Dokkyo University
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松尾 恵理
Graduate school of Human-Environment Studies, Kyushu University
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野藤 悠
Graduate school of Human-Environment Studies, Kyushu University
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森山 善彦
Graduate school of Human-Environment Studies, Kyushu University
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長野 真弓
Department of Clinical Psychology, Kyoto Bunkyo University
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古賀 崇正
Koga Orthopedic clinic
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熊谷 秋三
Human Environment studies, Institute of Health Science, Kyushu University