金属イオンと錯形成する腐植物質官能基のATR-FTIR法によるin situ分析
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概要
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金属イオンとの錯形成に関わる腐植物質官能基についての情報を赤外吸収スペクトルから得るため, 赤外光の全反射を利用するATR(Attenuated Total Reflection)法を用いることにより, 水溶液に溶存させた状態での赤外吸収スペクトル測定について検討した. ATR法により, 金属イオンとの錯形成によって腐植物質の赤外吸収スペクトルに生じる変化を確認できた.また, 粉体試料を用いる従来の赤外吸収スペクトル測定では困難であった錯形成速度についての情報, pHや元素濃度など液性の変化に呼応した官能基の情報が取得できた.これらの結果から, 錯形成に伴う腐植物質官能基の状態変化に関する赤外吸収スペクトル情報をin situで得るために, ATR法が適用できる可能性が見出された.
- 一般社団法人 日本原子力学会 バックエンド部会の論文
一般社団法人 日本原子力学会 バックエンド部会 | 論文
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