サイクル機構における「地質環境の長期安定性に関する研究」の概要:-日本列島のネオテクトニクスと地質環境の長期安定性-
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概要
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地層処分の長期的な安全性を確保するためには, システム性能が著しく損なわれないよう長期にわたって安定な地質環境を選定すること, 地層処分システムが備えるべき固有の性能を確保するため, 想定される自然現象の変動を見込んで人工バリアや処分施設を適切に設計・施工すること, 構築された地層処分システムの安全性を評価すること等が重要となる. そのためには, 数万年以上の長期にわたって, 評価の対象となる地域において, 火成活動等のように地層処分システムの性能に著しい影響を及ぼす可能性, 地殻変動等に伴う地質環境条件の変動幅等を示すための調査技術および評価手法等に係わる研究開発を進めていくことが必要である. 本報では, わが国の地質学的な特徴を地質環境の長期安定性の観点から概観するとともに, 当該分野における事業化段階での研究開発の展望とサイクル機構において現在取り組んでいる研究課題や最新の研究成果について報告する.
- 一般社団法人 日本原子力学会 バックエンド部会の論文
著者
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梅田 浩司
Tono Geoscience Center, Power and Nuclear Fuel Development Corporation
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笹尾 英嗣
Tono Geoscience Center, Japan Nuclear Cycle Development Institute
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藤原 治
Tono Geoscience Center, Japan Nuclear Cycle Development Institute
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浅森 浩一
Tono Geoscience Center, Japan Nuclear Cycle Development Institute
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大澤 英昭
Tono Geoscience Center, Japan Nuclear Cycle Development Institute
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野原 壯
Tono Geoscience Center, Japan Nuclear Cycle Development Institute
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中司 昇
Tono Geoscience Center, Japan Nuclear Cycle Development Institute
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梅田 浩司
Tono Geoscience Center, Japan Nuclear Cycle Development Institute
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