親子遊び教室における発達障害リスク幼児の行動変化の検討:―自由場面・設定場面に着目して―
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概要
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乳幼児健診後の早期親子遊び教室の効果を検討するため、参加親子に関する縦断的評価票を分析した。親子遊び教室は、主として乳幼児健診でコミュニケーション発達の遅れや行動上の問題が指摘された児を対象とし、発達支援・育児支援を目的とした。分析には6か月ごとにスタッフがつけた評価票を用い、親子30組の評価1回目から2回目までの変化を追った。評価票は教室のプログラムに従い、自由場面と設定場面の2場面が構成され、その他5領域(コミュニケーション理解、コミュニケーション表出、運動・活動、問題行動の少なさ、親子関係)についても評価された。その結果、1・2回目の評価票比較からは場面・領域のすべてで有意な向上がみられ、構造方程式モデリングによる各場面の行動変化の影響因の検討からは、場面間の共通性と相違がみられた。また、教室終了後のフォロー状況および事例の検討から、幼児を対象とした早期集団活動の効果と専門的療育への移行が検討された。
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