日照時間の減少と気温上昇は自然気胸の発生に関連する
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概要
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自然気胸の発生と天候の関係について検討した.2011年4月から2012年5月までに,当院に受診した初発自然気胸患者37名(男性34名,女性3名,平均年齢34.5歳)の自然気胸発生日時を調査した.気象庁が公表している気象データを基に,気胸発生日とその他の日における,日照時間,気温について統計学的に検討した.気胸発生日では日照時間が有意に短く(3.68対5.29時間,p=0.0090),また平均気温(0.84対-0.015℃,p=0.025)と最低気温(1.20対-0.03℃,p=0.038)が2日前と比較して有意に上昇していた.日照時間の短さは「天気が曇りか雨」だったことを反映しており,自然気胸が有意に'良くない天気'の日に発生したと考えられる.しかし日照時間短縮などで代表される気象現象が我々の健康にどのような影響を与えているのかは不明であり,今後も研究が必要である.
著者
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大渕 俊朗
Department of Thoracic Surgery, St. Marys Hospital
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濱田 利徳
Department of Thoracic Surgery, St. Marys Hospital
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岩﨑 昭憲
Department of Thoracic Surgery, Faculty of Medicine, Fukuoka University