インターネット対応型果実外観解析システムの構築
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概要
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果実の品質因子である形と色の解析をインターネットのWWW上で行える果実外観解析システムの構築を行った.解析部の構築にはWWW上で動作させるため,Java Appletを用いた.また,形にはrθφ座標系を,色にはHSL座標系を用いた数値化により,大きさの因子を含まない形状情報と,人間の感覚に準じた色彩情報を取得でき,解析が施せる.さらに,算出されたデータはデータベースに蓄積されるため,解析と共に果実外観データベースの構築も行える.実験では,安芸クイーン(ブドウ)を試料に選定し,その形と色の解析を行った.その結果,安芸クイーンの標準形状の算出がおこなえ,この手法が形状の定量的な評価手法として有効である事が示された.また,着色ステージの異なる果粒表面色の解析から,着色推移を定量的に取得する事ができた.これらの事から,評価基準の設定が難しく,画一的な評価が行いにくい果実の外観評価に本システムは有用である事が示された.
- 農業情報学会の論文
著者
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橋本 篤
Department Of Bioproduction & Machinery Faculty Of Bioresources Mie University
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亀岡 孝治
Department of Bioinformation Science, Faculty of Bioresources, Mie University
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元永 佳孝
Department of Bioinformation Science, Faculty of Bioresources, Mie University
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近藤 宏哉
Iga Branch, Agricultural Research Center, Mie Science and Technology Promotion Center
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橋本 篤
Department of Bioinformation Science, Faculty of Bioresources, Mie University
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