縦隔成熟嚢胞性奇形腫にカルチノイドを合併した1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
背景.縦隔成熟奇形腫にカルチノイドを合併することは稀である.症例.患者は38歳男性.健診にて胸部異常影を指摘され,当院を受診した.胸部造影CT検査では右前縦隔に3 cm大の石灰化を伴う辺縁明瞭,内部不均一な腫瘤を認めた.MRI検査でも同様に3 cm大の辺縁明瞭,内部不均一な腫瘤を認めた.以上より縦隔奇形腫を疑い胸腔鏡下縦隔腫瘍摘出術を施行した.病理組織学的検査では成熟嚢胞性奇形腫を認め,その中の一部にカルチノイドの領域を認めたことからa carcinoid arising from a mature cystic teratomaと診断した.結論.縦隔成熟嚢胞性奇形腫にカルチノイドを合併した稀な1例を経験したので報告した.
著者
関連論文
- P25-01 月経随伴性気胸手術症例に対する治療成績(症例/嚢胞性肺疾患1,第25回日本呼吸器外科学会総会)
- 胸壁と殿部に発生した多発性グロムス腫瘍
- 前縦隔と左肺に発生した海綿状血管腫の一例
- 9.EBUS-TBNA後に縦隔内出血を来し緊急手術となった縦隔腫瘍の1例(第43回 日本呼吸器内視鏡学会中部支部会)
- 縦隔成熟嚢胞性奇形腫にカルチノイドを合併した1例