難治性腹水,下痢を初発症状として発症した門脈圧亢進症合併脾動静脈瘻の1例
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概要
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症例は55歳女性.難治性腹水・下痢など多彩な臨床症状を呈し,血液検査で肝機能障害,耐糖能異常を認めた.腹部造影CTで腹腔動脈~脾動脈,脾静脈~門脈の著明な拡張と,脾動脈末梢から脾静脈への短絡路を認めたことから,脾動静脈瘻による門脈圧亢進症と診断した.IVRにより経動脈的,経門脈的に短絡路を塞栓し,門脈圧の低下が得られると症状は著明に改善した.脾動静脈瘻はまれな疾患であり,貴重な症例と考え報告する.
著者
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大仁田 賢
長崎大学病院消化器内科
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磯本 一
長崎大学病院消化器内科
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竹島 史直
長崎大学病院消化器内科
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中尾 一彦
長崎大学病院消化器内科
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市川 辰樹
長崎大学病院消化器内科
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宮明 寿光
長崎大学病院消化器内科
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田浦 直太
長崎大学病院消化器内科
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小澤 栄介
長崎大学病院消化器内科
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日野 直之
長崎大学病院消化器内科
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松崎 寿久
長崎大学病院消化器内科
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小松 直広
長崎大学病院消化器内科
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秋山 祖久
長崎大学病院消化器内科
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三馬 聡
長崎大学病院消化器内科
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竹下 茂之
長崎大学病院消化器内科
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大谷 正史
長崎大学病院消化器内科
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山口 直之
長崎大学病院消化器内科
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