西南日本の鳥巣型石灰岩ブロックのジュラ紀最後期から白亜紀古世前期有孔虫化石:鳥巣型石灰岩年代決定に関わる制約要素
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概要
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西南日本の八代南方・浅海井・野村・由良地域の鳥巣型石灰岩31試料から36分類群の有孔虫化石が識別された.種レベルで同定されたものはNautiloculina broennimanni,Freixialina planispiralis,Charentia cuvillieri,Melathrokerion spirialis,Pseudocyclammina lituusの5種に限られる.先Kimmeridian期を指示するKurnubia属やAlveosepta属など,また,後Hauterivian晩期を示唆するorbitolinidの仲間は本試料からはまったく見出されなかった.同定された5種のテーチス海西域における生層序学的分布や,先Kimmeridian期ならびに後Hauterivian晩期要素が除外されるという制約から本研究で取り扱った鳥巣型石灰岩の年代はジュラ紀最後期から白亜紀古世前期とされる.
著者
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小林 文夫
Institute Of Natural And Environmental Sciences Himeji Institute Of Technology
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小林 文夫
Institute of Natural and Environmental Sciences, University of Hyogo
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Wernli Roland
Département de Géologie et Paleontology, Université de Genève
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