直視下に出血部位を確認しながら血管内治療を施行した難治性鼻出血の1例:症例報告
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概要
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【目的】特発性鼻出血に対し直視下に出血点を確認しながら塞栓術を施行し良好な結果が得られた1例を報告する.【症例】54歳男性.左中鼻甲介後端からの難治性出血が持続したため,血管内治療を施行した.まず直視下にて出血点に鑷子の先端をあて,外頚動脈撮影を行った.出血点が蝶口蓋動脈の外側後鼻枝であることが確認され,蝶口蓋動脈末梢部に離脱式コイルを留置した.出血部位の血流が消失した時点で手技を終了した.術後,症状は軽快し,退院となった.【結論】特発性鼻出血に対し血管内治療を施行する場合,直視下で出血部位を正確に確認した上で塞栓術を行うことは安全で確実であると考えられた.
著者
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小嶋 篤浩
さいたま市立病院 脳神経外科
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奥井 俊一
さいたま市立病院 脳神経外科
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真柳 圭太
済生会宇都宮病院 脳神経外科
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奥井 俊一
さいたま市立病院 脳神経外科
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渡部 佳弘
静岡赤十字病院 耳鼻咽喉科
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