頚動脈ステントとMerci retrieval systemの併用により良好な転帰を得た急性内頚動脈閉塞の1例:症例報告
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
【目的】内頚動脈閉塞による急性期脳梗塞に対し頚動脈ステントとretrieval systemを併用して良好な転帰を得た一例を報告する.【症例】70歳男性.睡眠時発症の左片麻痺と半側空間無視を主訴に当院に搬送された.頚動脈エコー検査と脳血管撮影の所見から,右内頚動脈起始部高度狭窄に由来する動脈原性塞栓により内頚動脈閉塞に至った脳梗塞と診断し,まず内頚動脈にステントを留置し,続いて遠位の血栓をMerciで回収することにより再開通を得た.症状は著明に改善しmRS 0で退院した.【結論】急性内頚動脈閉塞に対する血行再建術において,迅速で的確な病態診断と,病態に応じたデバイス選択を検討する必要性が示唆された.
著者
-
豊田 真吾
大阪脳神経外科病院 脳神経外科
-
井間 博之
大阪脳神経外科病院
-
尾原 信行
大阪脳神経外科病院 脳神経外科
-
若山 暁
大阪脳神経外科病院 脳神経外科
-
岩本 文徳
大阪脳神経外科病院 脳神経外科
-
中村 元
大阪大学医学部附属病院 脳神経外科
-
小林 真紀
大阪脳神経外科病院 脳血管内治療センター
-
浅井 克則
大阪脳神経外科病院 脳血管内治療センター
-
早川 航一
大阪脳神経外科病院 脳血管内治療センター
-
豊田 真吾
大阪脳神経外科病院 脳血管内治療センター
-
若山 暁
大阪脳神経外科病院 脳血管内治療センター
-
尾原 信行
大阪脳神経外科病院 脳血管内治療センター
-
井間 博之
大阪脳神経外科病院 脳血管内治療センター
-
中村 元
大阪大学医学部 脳神経外科
関連論文
- 脳の虚血再灌流障害
- Thalamotomy ではなく, 治療に Vo-complex DBS を選択した focal hand dystonia の2症例
- 破裂脳動脈瘤コイル塞栓術後の残存部・再発部に対する再治療 : その適応と治療法の選択
- 緊急止血のためにNBCAによる塞栓術が有用であった上顎顔面杙創の1例:症例報告
- MERCIリトリーバーを用いた急性脳動脈再開通療法―我が国における初期周術期成績― : -我が国における初期周術期成績-
- 頚動脈ステントとMerci retrieval systemの併用により良好な転帰を得た急性内頚動脈閉塞の1例:症例報告