Persistent proatlantal arteryを合併した症候性頚部頚動脈狭窄症に対するCAS:症例報告
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概要
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【目的】persistent proatlantal artery(PPA)を合併した頚部頚動脈狭窄症に対し,バルーン付ガイディングカテーテルとAngioguardによるcarotid artery stenting(CAS)を施行した症例を報告する.【症例】77歳男性,主訴は意識障害.MRIで左脳梗塞を認め,MRAでは左頚部頚動脈狭窄および同側遺残原始動脈を認めた.脳血管撮影では内頚動脈に54%の狭窄が認められ,3D-CTAでPPA,type1と診断した.狭窄部は内頚動脈とPPAの分岐部直前であり通常の手技ではPPAの遠位塞栓防止ができないため,バルーンにて外頚動脈分岐部ごと総頚動脈を遮断し,PPAから内頚動脈へのflow reversalを利用し,内頚動脈のAngioguardによるembolic protection下で,合併症なくCASを施行し得た.【結語】PPAを合併する頚部頚動脈狭窄症に対する本方法によるCASは,有用な方法と考える.
著者
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三代 貴康
横須賀市立うわまち病院
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桜井 孝
横須賀市立うわまち病院 脳神経外科
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保格 宏務
横須賀市立うわまち病院 脳神経外科
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広田 暢夫
横須賀市立うわまち病院 脳神経外科
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加藤 晶人
横須賀市立うわまち病院 脳神経外科
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露無 松平
横須賀市立うわまち病院 脳神経外科
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桜井 孝
横須賀市立うわまち病院 脳神経外科
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