特発性内頚動脈解離の1例:症例報告
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概要
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【目的】内科的治療に抵抗を示した特発性内頚動脈解離に対し,急性期ステント留置術を施行した1例を報告する.【症例】症例は66歳男性で,突然の左側の一過性黒内障,右上下肢の脱力発作を主訴に来院した.脳血管撮影では,左内頚動脈分岐部よりC5 portionまでの壁不整,造影剤停滞および頭蓋内血流の遅延が認められ,内頚動脈解離と診断した.入院後,内科的治療を開始した.第2病日,MRIにて脳梗塞巣の増加が認められ,脳血流SPECTにて病側の脳血流の低下が明らかなこと,また,血栓形成による塞栓源となりうることから積極的な治療の適応があると判断し,急性期ステント留置術を施行した.治療は局所麻酔下,distal balloon protectionを行い,遠位部よりDriver stent 2本,Wallstent RP 1本を留置することにより,内頚動脈解離部の良好な拡張が得られ,頭蓋内血流の改善を認めた.右下肢の感覚障害が残存したが,第11病日に独歩退院となった.【結論】内科的治療に抵抗を示す特発性内頚動脈解離に対して,低侵襲である経皮的内頚動脈ステント留置術は選択肢のひとつであり有用である.
著者
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竹内 昌孝
東海大学医学部脳神経外科
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阿波根 朝光
葛西循環器脳神経外科病院脳外科
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竹内 昌孝
東海大学付属病院 脳神経外科
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石黒 朋子
葛西循環器脳神経外科病院 脳神経外科
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小西 善史
杏林大学 脳神経外科
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松前 光紀
東海大学付属病院 脳神経外科
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阿波根 朝光
葛西循環器脳神経外科病院 脳神経外科
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