藤枝市における乳がん死亡率と検診受診者と検診未受診者の予後
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概要
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目的:乳がん検診の有意性を検証するため,検診受診者群と検診未受診者群の死亡率およびその予後について比較調査した.また,藤枝市における乳がん死の経年的変化を調査した.方法:2005~2009年までの5年間,藤枝市において毎年1月1日から12月31日まで,乳がんで死亡した者を死亡診断書より抽出し,年齢,罹病期間,検診受診の有無等を調査した.併せて経年的死亡数を調査した.対象者は延146,980人,受診者は44,783人.未受診者102,197人である.結果:2005~2009年まで藤枝市の乳がん死亡者は57人であった.年平均11人で死亡率は0.04%であった.受診者群では10人,未受診者では47人の死亡があった.年代別には30,40歳代に比し,50,60歳代の死亡率が有意に高かった(p<0.05).死亡者の82%が検診未受診者であった.検診未受診者群の乳がん死亡者は,50~60歳代で多く64%であった.検診受診者群では,2年以内に死亡した者がなく,未受診者群では2年以内の死亡が19%であった.1997年から2009年まで乳がん死は増加していた(p<0.05).結論:乳がん死亡率は,受診者群で0.022%,検診未受診者群で0.046%で,検診受診者群は未受診者群に比し死亡率が低かった(p<0.05).藤枝市における乳がん死は増加していた(p<0.05).
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