大阪府における住宅・宅地開発地の変遷の地形による比較
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
住宅・宅地開発による影響が生物多様性へ及ぶ可能性を評価するための一つのステップとして,地形による大阪府の宅地開発の特性を経年的に明らかにした.1945年~1990年に,大阪市の市町村営住宅および民間宅地開発地を除く大阪府域において実施された住宅・宅地開発は,17,015 ha(面積の10.2%)であった(大阪府建築部住宅政策課 1990).埋立地を含む低地において実施された宅地開発は,4,176 haで全低地面積の8.2%を占めた,台地においては,3,539 ha(11.6%),丘陵地においては,6,941 ha(40.2%),山地においては,2,359 ha(3.5%)であり,丘陵地での開発面積率が高かった.年代をおってみると,まず,初期には平地,台地での開発が主であったが,1960年代の高度経済成長時に開発面積が著しく増加するとともに,丘陵地,さらには山地にまで及んだ.その後,宅地開発は減少したが,1980年代にも宅地開発面積の増加がみられ,近年の特徴として,丘陵地や山地に大規模開発が集中していた.
著者
関連論文
- オオサンショウウオが遡上可能な堰の条件
- 都市近郊における希少種アオヤンマの生息条件と生息場所間のネットワーク
- 森林植生の樹種および管理状態が小流域の短期流出特性に及ぼす影響
- 宅地開発規模の異なる2地域における住民の里山景観保全に関する意識構造の比較(平成16年度日本造園学会全国大会研究発表論文集(22))
- 里山林縁に対するゴミの不法投棄
- 京阪奈丘陵における詳細スケールでの二次的自然の配置パターンと鳥類の関係(第39回大会)
- 境界を越えた連環の再生に向けて(水辺エコトーンの自然再生)
- 巨椋池・横大路沼干拓地の表層土壌中における水生植物散布体の残存状況とその鉛直分布
- 保護すべき地域個体群の特定と保護優先順位付け
- 京都府南山城地域の二次林における鳥類群集と植生構造の関係
- 大阪府における住宅・宅地開発地の変遷の地形による比較
- 自然環境分野(生物多様性)における不確実性(シンポジウム報告「環境影響評価法の見直しに向けて-不確実性の取り扱いを中心に」,2008年度大会報告)
- 京阪奈丘陵における詳細スケールでの二次的自然の配置パターンと鳥類の関係