歯を保存しえた比較的大きな骨形成性エプーリスの1例
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概要
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45歳の女性の右上顎歯肉((5)4(3)│ブリッジ)に生じた比較的大きな骨形成エプーリスの治療を行った。骨形成エプーリスはエプーリスの中では稀である。通常,エプーリスの治療は関連部位の歯および歯槽骨を含めて腫瘤を除去する。本症に対しては,エプーリスの切除,歯槽骨部の十分な掻爬を行った。切除物の大きさは,頬側32×31×24mmと口蓋側28×20×12mmであった。術後には当該部の歯を重点的に歯周病の管理を行うことで歯の保存が可能であり,術後1年5か月において再発なく経過良好である。
- 日本口腔内科学会の論文
著者
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山城 正司
東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科顎顔面頸部機能再建学系顎顔面機能修復学講座顎顔面外科学
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山城 正司
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科顎顔面外科分野
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横溝 一郎
有隣病院歯科口腔外科
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森 紀美江
有隣病院歯科口腔外科
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