冠攣縮により心室細動をきたし家人による心肺蘇生, 救急隊による自動体外除細動器により救命できた1例
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概要
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症例は63歳, 男性. 高血圧, 高尿酸血症にて近医通院中だったが, 内服中のCa拮抗薬を数日間自己中断していた. 2009年3月上旬, 12時30分頃から前胸部痛が出現し近医を受診. 13時頃, 心電図を記録中に心肺停止状態となり, そばに付き添っていた元看護師の妻が心臓マッサージを開始, 救急隊到着時の意識状態はJCS III-300, 自発呼吸は認めず. 自動体外除細動器で心室細動と診断され, DC 360J×1回で心拍再開後, 前医に搬送された. 13時20分, 前医到着時の意識は清明, 自発呼吸も認められており, 心電図も近医で認められたST上昇は回復していた. 冠攣縮性狭心症, 致死性不整脈の疑いで当院に再搬送となった. 硝酸薬の点滴, Ca拮抗薬の再開で入院後は胸痛発作は認めず, 不整脈も出現しなかった. 内服継続下でのAch負荷試験, 心室頻拍誘発試験はいずれも陰性であり, 今回は植込み型除細動器の使用は見送った. 冠攣縮自然発作の心電図が記録されている稀な心室細動からの救命例であり報告する.
著者
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名取 俊介
北海道社会事業協会富良野病院
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野村 智昭
北海道社会事業協会富良野病院
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芳賀 智顕
北海道社会事業協会富良野病院
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名取 俊介
北海道社会事業協会富良野病院循環器内科
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小川 晋平
北海道社会事業協会富良野病院循環器内科
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芳賀 智顕
北海道社会事業協会富良野病院循環器内科
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野村 智昭
北海道社会事業協会富良野病院循環器内科
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羽根田 俊
北海道社会事業協会富良野病院内科
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長谷部 直幸
北海道社会事業協会富良野病院循環器内科
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