0.014インチガイドワイヤー型電極が非持続性VTの起源の鑑別に有用であった1例
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概要
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冠動脈形成術(PCI)などで汎用されている0.014インチガイドワイヤー(GW)は構造上, 導電体のコアと絶縁体のコーティングで形成されている. 全麻酔下ブタ心筋においてGWによるペーシングが安全に可能であることを確認し, 朝日インテック株式会社の協力のもと, Neo's Rinatoを基にPCI可能なGW型電極を作成した. 院外有識者を含む当院倫理委員会にて臨床使用が認可され, 患者承諾のもと, 使用された症例の1例である.<BR>心室性期外収縮(VPC)および労作で出現する非持続性心室頻拍があり, β遮断薬無効, 息切れを自覚する症例に対しカテーテルアブレーションを施行した. 右バルサルバ洞内の無冠尖側, VPCに約40ms先行するV波記録部位にて通電し, 治療に成功. 手技中に冠静脈遠位, および大心静脈近位に挿入したGWがVPC起源の推定に有用であった. 循環器治療に広く応用されることが期待されるツールであるため, ここに紹介する.
著者
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小寺 聡
総合病院国保旭中央病院内科
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佐藤 寿俊
総合病院国保旭中央病院
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櫛田 俊一
総合病院国保旭中央病院
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神田 順二
総合病院国保旭中央病院
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安倍 紘嗣
総合病院国保旭中央病院
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佐藤 寿俊
総合病院国保旭中央病院循環器内科
-
神田 順二
総合病院国保旭中央病院循環器内科
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宮地 浩太郎
総合病院国保旭中央病院循環器内科
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鈴木 洋輝
総合病院国保旭中央病院循環器内科
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藤巻 茂謙
総合病院国保旭中央病院循環器内科
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石脇 光
総合病院国保旭中央病院循環器内科
-
安倍 紘嗣
総合病院国保旭中央病院循環器内科
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