運動教室終了者を対象にした運動継続のための支援に関する検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
【目的】運動教室終了者を対象に教室終了後フォローアップ支援を実施し,運動継続に影響を与える支援を検討することを目的とした.【方法】対象は,40歳以上のメタボリックシンドローム該当者及び予備軍で,A市が実施した運動教室終了者16名である.運動教室終了後に電話・家庭訪問によるフォローアップ支援を3か月間行い支援前後に質問紙調査を実施した.3か月間運動を継続していた運動継続群(n=6)と調査時及び支援期間中に運動行動が中断していた非継続群(n=10)の2群にわけ,全体と2群の体重,BMI,運動自信感,運動ソーシャルサポート,予防的保健行動,身体活動量について分析した.統計手法として,フォローアップ支援前後を対応のあるt検定とwilcoxon 符合付き順位和検定,支援前と前後差についての群間比較をt検定とMann-WhitneyのU検定にて行った.【結果】支援前後では対象者16名のBMIは23.7(SD2.5)kg/m2から23.3(SD2.3)kg/m2に有意に減少した(p=0.029).支援後BMIがより減少する傾向が見られた運動継続群では,非継続群よりも支援前から運動自信感が高く運動ソーシャルサポートの得点が高い傾向がみられていた.また運動継続群だけでなく非継続群においても身体活動量は増加し,15.6(SD10.6)エクササイズであったのが,支援後には24.5(SD14.8)エクササイズとなった(p=0.013).【結論】健康教育終了後における体重計測や血液検査結果を用いた身体状態の説明や実践の聞き取りによる賞賛や励ましなどのフォローアップ支援は身体活動量の増加に影響を与えることが示唆された.
著者
関連論文
- 在宅虚弱高齢者の安全と閉じこもり予防のための地域づくりプログラムの開発と評価
- 介護保険サービス未利用の要支援認定高齢者を対象にした予防訪問プログラムの開発
- 平成17年度「魅力ある大学院教育」イニシアティブ「EBCP志向の博士前期・後期課程リンケージ」の事業結果の概要
- 花粉症をもつ人の生活実態と症状の変化に関連する要因の検討
- 要支援高齢者における介護保険サービス利用者と未利用者の身体心理社会的特性の比較
- 在宅要支援高齢者の介護保険サービス利用が自立支援に及ぼす影響--介護保険サービス利用高齢者と未利用高齢者への2年間の追跡調査からの検討
- 在宅虚弱高齢者の安全と閉じこもり予防のための地域づくりプログラムの開発と評価 (平成22年度看護学研究科大阪市立大学重点研究報告書「看護実践へのトランスレーション・リサーチ拠点」)
- 地域看護活動報告 独居男性高齢者を対象にした食事バランスガイドを用いた健康教育の試み
- 運動教室終了者を対象にした運動継続のための支援に関する検討