FiRSTの日本語化とその使用について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
FiRST(fibromyalgia rapid screening tool)は,線維筋痛症(FM)を効率よく検出するために開発された問診表で,6項目の「はい・いいえ」で答える簡単な問診からなる.われわれは,原著者から許可を得たのち,FiRST日本語版を作成した.当科ペインクリニック外来において日本語版を用いたアンケート調査を行い,全71名の慢性痛患者から回答を得た.原著と同様,6項目中5項目以上陽性(「はい」と答える)をCut-off値とすると,FiRSTの6項目すべてにおいて,FMと他の慢性痛疾患群との群間比較で有意差を認め,感度は100%(11/11名),特異度は74.4%(51/60名)であった.FiRSTの6項目の問診は,線維筋痛症の実体をよく表していると考えられた.
著者
-
小幡 英章
群馬大学麻酔科
-
木村 裕明
木村ペインクリニック
-
荻野 祐一
群馬大学麻酔神経科学
-
齋藤 繁
群馬大学麻酔神経科学
-
関本 研一
群馬大学麻酔神経科学
-
戸部 賢
群馬大学麻酔神経科学
-
肥塚 史郎
群馬大学麻酔神経科学
関連論文
- 塩酸モルヒネの術中硬膜外単独投与による術後鎮痛効果
- 高血圧合併若年者では麻酔覚醒時におけるランジオロールの心拍数減少効果が減弱する
- 慢性頭痛に対する九味檳榔湯エキス製剤(コタロー)の効果
- 187 慢性頭痛に対する九味檳榔湯の効果
- 退行期骨粗鬆症の疼痛と骨量減少に対する漢方薬の効果:特に桂枝加朮附湯と牛車腎気丸
- 1.非侵襲的心拍出量モニターを利用した気管挿管時の血行動態変動に対する各種薬物投与の効果(一般演題,第55回北関東医学会総会抄録)
- 痛みの感情側面と痛覚認知
- 集中治療部入室後24時間最大血液乳酸値と患者予後--循環器疾患患者,sepsis患者の比較 (特集 乳酸性アシドーシスは重症度の指標となるか)
- 小児の重症筋無力症の麻酔経験
- 吸入麻酔薬存在下におけるイソプロテレノールの+dp/dt maxおよび-dp/dt max反応の変化--ラットでの研究
- 救命しえた術中肺動脈腫瘍塞栓の1症例
- 学会賞受賞記念講演 若手奨励賞:痛みの脳メカニズム ((社)日本麻酔科学会第53回学術集会講演特集号)
- 不妊治療後, 第XII因子欠乏症患者における帝王切開術の麻酔
- FiRSTの日本語化とその使用について
- FiRSTの日本語化とその使用について