ナビゲーションシステム併用内視鏡補助下経口法を施行した副咽頭間隙腫瘍の2例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
副咽頭間隙の手術は,解剖学的に困難であり,高い手技が必要となる。さらに,術後合併症も伴い易い。副咽頭間隙における低侵襲手術は,いまだ確立されていない。このたびわれわれは,巨大な副咽頭間隙神経鞘腫の2症例を経験した。術式は,低侵襲である経口法を選択した。2例とも腫瘍が巨大であったため,ナビゲーションシステムを併用し,神経刺激装置で脳神経をモニタリングしながら,内視鏡補助下経口手術を行うことにより神経を温存することが出来た。術後は両症例共,脳神経機能は温存され,患者のQuality of lifeが良好に維持された。
著者
-
藤原 和典
鳥取大学医学部感覚運動医学講座耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野
-
三宅 成智
鳥取大学医学部感覚運動医学講座耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野
-
竹内 英二
鳥取大学医学部 耳鼻咽喉・頭頸部外科学
-
片岡 英幸
鳥取大学医学部
-
福原 隆宏
鳥取大学医学部 感覚運動医学講座 耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野
-
北野 博也
鳥取大学医学部 感覚運動医学講座 耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野
-
福原 隆宏
鳥取大学医学部感覚運動医学講座耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野
-
野村 憲一
鳥取大学医学部附属病院輸血部
関連論文
- 内視鏡下甲状腺嚢胞摘出術の経験
- 吊り上げ法による内視鏡下頸部手術 : 頭頸部外科医が内視鏡手術を始めるにあたって
- 内視鏡下甲状腺癌摘出術の適応
- 高度肥満患を伴う閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対する間欠的陽圧換気療法の治療経験
- Bi-PAPが著効した重症睡眠時呼吸障害の1例(Bi-PAPの適応と使用方法について)
- 披裂粘膜腫脹に伴う乳児呼吸障害に対する nasal-DPAP を用いた治療経験
- 高度肥満の睡眠時呼吸障害患者における術前評価と周術期管理について
- 小児睡眠時無呼吸症候群における顎顔面形態の検討
- 睡眠時無呼吸症候群を含む4種類の睡眠障害が合併した1症例
- 睡眠時無呼吸症候群と耳鼻咽喉科 : 現状と展望